主催者に嬉しい『帳票出力』。当日受付・精算・集計もワンストップで完結

~主催者の業務負担を軽減するチケット販売システムの力~

公演やイベントの開催にあたり、チケットの発券・予約管理だけでなく、日々の業務として欠かせないのが帳票の発行・管理業務です。

納品書や領収書の発行、精算書の出力、委託先との帳票のやりとりなど、公演主催者は多くの帳票処理を求められます。これらを手作業で処理していると、ヒューマンエラーや作業の煩雑さが課題になります。

今回ご紹介するチケット販売システムでは、こうした課題を解決すべく、「帳票出力機能」において高い利便性を実現。日々の業務負担を大きく軽減し、かつ正確性とスピードを兼ね備えた業務体制を整えることができます。

豊富な帳票テンプレートで幅広い業務に対応

このシステムでは、主催者が必要とする以下のような帳票を、メニューからワンクリックで出力できます。

精算書、領収書、会費領収書、納品書、予約確認書、返還請求書、

委託販売関連帳票(委託納品書、委託受領書、委託返券受領書など)、

宣伝媒体集計表、予約状況一覧表 など

さらに、これらの帳票は印刷だけでなく、ExcelやPDFとしてダウンロード可能な形式で提供され、電子帳簿保存法にも対応しています。

【帳票印刷メニュー】

これにより、従来の紙での管理からデジタルへの移行もスムーズに行うことができ、業務効率の向上だけでなく、情報の再利用性や保存性も飛躍的にアップします。

帳票の再出力機能で“うっかりミス”もカバー

帳票業務においてよくあるのが、「うっかり帳票を削除してしまった」「顧客からの要望で再発行したい」といったケース。このシステムには「帳票再出力」機能があり、過去に出力した帳票を検索し、いつでも再ダウンロードできる体制を整えています。

【帳票再出力 検索画面】

この機能は、電子帳簿保存法で義務づけられている「電子取引データ保存」にも準拠しており、監査対応や行政提出時にも非常に役立ちます。

紙ベースでの再出力だけでなく、データ形式での再保存が可能な点も、現代の業務ニーズにマッチしています。

当日受付・精算・集計もワンストップで完結

公演当日の受付業務や売上管理は、イベント運営において最も緊張感のある瞬間のひとつです。

「誰が来場しているのか」「何枚チケットが発券されたのか」「現金精算の残高は合っているか」といった確認を、短時間で正確に処理する必要があります。

このチケット販売システムでは、受付・発券・精算・帳票出力までが一連の流れとして同じ管理画面から操作可能です。

たとえば、当日の受付終了後には「予約状況一覧表」や「精算書」を出力し、主催者側の会計処理や関係者への報告を即座に行うことができます。

また、自由席と指定席の売上・入金状況をそれぞれ分けて確認できるため、出演者や会場との収支報告にも対応しやすい設計です。

現場のスピード感と正確さが求められるなかで、「情報の一元管理+帳票の即時出力」という仕組みは、まさにワンストップの強みといえるでしょう。

さらに、複数の委託先や共催者との精算業務にも対応可能な帳票フォーマットが用意されており、公演終了直後に必要なすべての書類をシステムから即時発行できる点も、大きなメリットです。

これにより、現場担当者と事務担当者の情報共有もスムーズになり、イベント後の処理をスピーディかつ正確に進められる体制を実現できます。

マーケティング・会計にも使える「予約状況」や「宣伝媒体集計」

帳票出力機能の魅力は、単なる請求書や領収書の出力にとどまりません。公演の集客や広報活動の振り返りに役立つ「予約状況一覧表」や「宣伝媒体集計表」もワンクリックで出力できます。

たとえば、どの日時に予約が集中しているか、どの媒体経由の申込が多かったかなどの分析が可能となり、次回以降の戦略設計に活かすことができます。

【例 宣伝媒体集計表】

「マスタ設定」>「宣伝媒体設定」で宣伝媒体名称を登録し、公演登録時に「WEB宣伝媒体使用区分」を「あり」とすることで、顧客がWEB予約時に支払・受取選択画面で宣伝媒体を選択できるようになります。(管理画面ではこの設定の有無に関わらず、予約画面にて表示されます。)これにより、どの媒体経由の申込が多かったかを集計することができます。

このように、帳票機能が業務報告や社内資料作成だけでなく、マーケティング分析の起点としても活用されているのです。

毎月の自動案内メールで精算業務もスムーズに

主催者にとって、最も手間がかかる帳票業務のひとつが「精算書の発行」です。

精算書は毎月10日にシステムから印刷が可能となります。こちらのシステムでは、基本情報設定で登録した「請求情報連絡先メールアドレス」宛に、毎月10日の3営業日前までに「精算書印刷」の案内メールが自動送信されます。

【精算書印刷画面】

通知を受け取ったら、システム内の「サポート」>「精算書印刷」メニューから、該当月を選ぶだけで印刷可能。これにより、会計処理のタイミングを逃すことなく、正確な精算対応が可能となります。

帳票出力機能がもたらす3つの導入メリット

帳票出力機能を活用することで、以下のような効果を得ることができます。

1. 業務効率の向上

日々の帳票作成・印刷作業が数クリックで完了。ExcelやPDF出力で二次利用も簡単です。

2. ヒューマンエラーの削減

手書きや手作業による記入ミス、記録漏れのリスクを大幅に減らせます。

3. 関係者とのスムーズな連携

委託先、会計担当者、自治体への報告資料など、多方面との連携を支える標準化された帳票が出力可能です。

よくある質問(FAQ)

Q1. どのような帳票が出力できますか?

A. 本システムでは、以下のような多様な帳票を出力可能です。

納品書・領収書・会費領収書・予約確認書

受託/委託販売に関する帳票(請求書・返券受領書など)

予約状況一覧表・宣伝媒体集計表

精算書(毎月10日にシステムから印刷が可能) など

印刷用だけでなく、Excel・PDF形式での保存にも対応しており、電子帳簿保存法にも準拠しています。

Q2. 帳票をうっかり削除してしまった場合、再発行できますか?

A. はい、「帳票再出力機能」を使えば、過去に発行した帳票をいつでも再ダウンロード可能です。検索条件を指定して対象の帳票を一覧表示し、再度ファイルとして保存できます。再発行に対応している帳票は、納品書、領収書、予約確認書などです。

Q3. 毎月の精算書はどうやって受け取ればよいですか?

A. あらかじめ基本情報設定で登録された請求情報連絡先メールアドレス宛に、「精算書出力のご案内」が毎月10日の3営業日前までに自動送信されます。その後、システムの「サポート」>「精算書印刷」画面から対象月を選択すれば、すぐに出力が可能です。

Q4. 帳票の出力先を自由に選ぶことはできますか?

A. はい。帳票の出力時には、プリンターへの直接印刷はもちろん、ExcelまたはPDF形式での保存を選択することも可能です。PC内の任意のフォルダへ保存できるため、クラウド共有やメール添付での利用にも対応しています。

Q5. 宣伝媒体ごとの申込数や効果を確認する帳票はありますか?

A. ございます。「宣伝媒体集計表」は、顧客が申込時に選択した媒体(例:ホームページ、SNS、チラシなど)をもとに、媒体別の申込件数を一覧で表示します。マーケティングの振り返りや、次回公演のプロモーション設計に役立つ帳票です。

Q6. 帳票はインボイス制度に対応していますか?

A. はい、対応しています。基本情報設定画面にて適格請求書発行事業者の登録番号を登録することで、帳票にその番号と消費税額が自動で記載されます。これにより、インボイス制度に準拠した帳票の発行が可能となり、消費税の仕入税額控除に必要な要件も満たすことができます。公演主催者や委託先とのやり取りでも、制度に沿った帳票対応がスムーズに行えます。

Q7. 帳票出力の権限は、利用者ごとに制限できますか?

A. はい。管理者メニューから、ユーザーごとに操作権限を個別設定できます。帳票出力や再出力の権限を持つユーザーを限定することで、内部統制の強化や情報漏洩防止にも役立ちます。

Q8. 帳票データをCSV形式で出力することはできますか?

A. 一部の帳票(受託履歴など)は、CSV形式でのエクスポートにも対応しています。これにより、出力したデータをExcelなどで加工・分析することができ、独自のレポート作成や会計ソフトへの連携も容易になります。

まとめ:業務の標準化と“見える化”を支える、帳票出力の重要性

イベントや公演の運営において、帳票は“記録”であると同時に“信頼”の証でもあります。

チケット販売システムに帳票出力機能を搭載することで、主催者は煩雑な事務作業から解放され、本来注力すべき集客・演出・顧客対応といった業務に集中できるようになります。

日々の業務効率化から、信頼性の高い管理体制の構築まで──。

この帳票出力機能は、単なる便利な機能にとどまらず、公演運営の根幹を支える“戦略的ツール”といえるでしょう。

この記事を書いた人

株式会社パストラーレ 「いつでも発券(チケット販売) 」「いつでも貸館(施設予約)」「いつでも学習(講座運営)」など、公共文化施設向けのクラウドサービスを提供。全国の地方自治体やイベント主催者への継続的なリサーチを行い、すべてのユーザーが恩恵を受けられるよう、システム全体のアップグレードを重ねています。お客様とともに、サービスも企業も進化し続けることを信条としています。